農業と企業活動のちがい

責任の取り方、っていうことを、

ふと考える機会があったので書き留め程度に。

月曜日、ペコロス栽培の1年をずーっと

取材に来てくださっているカメラマンさんと

ディレクターさんが、畑に来ていました。

農協雑誌「家の光」の創刊100周年記念事業で、

農林水産業や食文化、祭文化などを記録映像に残す、

という事業に、この大正時代から栽培が続く

ペコロスが選ばれたのでした。

種まき、苗作り、定植と続いて、

月曜日の取材が最終回でした。
で、最終回にはインタビューが入り、

「農業に転身してよかったことは?」
みたいな話が出まして、私
「うーん…失敗を失敗と思わなくなったことかな」
と答えました。
ディレクターさん、いいことなのかなぁ、と苦笑いでしたが。

失敗は、失敗として認識せねばならないのが

前提なんだけど、農業って、失敗したら、

なんで失敗したのか、大方の人が原因を探ると思うんですよ。
気候だったり、虫だったり、病気だったり。
で、次回作では同じ失敗をしないように、

必ず対策を練るでしょう。

これが、かつて企業取材をしてる時に、

企業活動にあまり感じにくかったプロセスなんですよね。

失敗したら、怒られ、謝り、始末書、減給。

下手すりゃ責任とって降格、ひどければ辞任。

代わりに新しい人がやってきて立て直そうとするも、

同じことがまた起きる…

と、いう謝罪会見とかを、何回か見てるんですが。
そんな責任の取り方、なんの役にも立たんし、

生かされないし、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ〜

農業の方が進んでるんではなかろうか。

今日、娘共々、誕生日を迎えた朝にふと思うことでした。
娘6歳。私41歳。
…ついにバカボンのパパと同い年…

 

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