ペコロス栽培のキモとも言える採種事業。
ペコロスの種子は、大正時代に現知多市の
日長地区に栽培方法が伝わって以来、
タネは各農家が自家採種で守り続けてきたため、
いっさい市販されておらんのですー。
で、うちら新規就農者は、
ベテラン農家さんからのれんわけのように
、最初のタネを分けてもらって栽培をスタートし、
栽培とともに採種のウデも上げていく、
というのがならわしであります。
ペコロス初めて4回目の収穫期を迎えた今年、
採種の方は初めて百点満点で50点レベルぐらいにきたかな、
と思える出来になりました。
ウロウロの欠点ぱーぺき農家でした。
こんなヒヨッコレベルですが
、品種改良という大それた計画を企んでいます。
師匠のおじいちゃんから、改良技術の伝授もうけたんで、
やってみたくて仕方なくて…
改良に使う品種は、
ベースは従来のペコロスだけど、
掛け合わせ品種には、
イタリアの小タマネギ「ボレッターナ」
アメリカの甘タマネギ「ワラワラスイート」
フランスのやや赤タマネギ「オニオンルージュペールニオール」
を選び、この半年、生育してきました。
(左:ワラワラスイート、右:オニオンルージュ)
(ボレッターナ)
ちなみに、ワラワラや二オールは
産地の都市の名前らしいです。
予定よりかなり遅れて、3種類が収穫の段階になりました。
そして、食べてみました。
(向いた様子)
ややへん平なワラワラは辛味が少なく、生食に向きました。
少し赤みが刺したあたりがパリジェンヌ?みたいなペールニオールは、
辛味はあるものの水分が少なく、
てんぷらにして時間が経ってもべちょっとしませんでした。
イタリアのボレッターナは、
表皮がしっかりしていて、日持ちする印象。
オーブン焼きが甘みを引き立てました。
この3種から、在来ペコロスとの掛け合わせで、
新しい品種を作りたいと思います。
新品種プロジェクトには、
パリジェンヌは脱落かなー、とは思いますが。
新品種に向けた栽培を始め、
特徴が安定するには6〜7年かかる、
と師匠は言っていました。
私の新たなライフワークになりそうです(^^)