玄米と白米のちがいは、栄養価以外にもあった!

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「玄米」って体にいいということは、なんとなく知っているけれど、でもいざ「どうして体にいいの?」「白米とは何がどう違うの?」と聞かれると、「うーん..」となかなかうまく説明することは難しいのではないでしょうか?

そこで、今回は、「どのように『田んぼの稲』が『ご飯』になるか」を追いながら、
玄米と白米の違い」や「玄米から削られた部分」についてご紹介していきたいと思います。

「稲の穂」から「ご飯」になるまで

秋といえば、お米の収穫時期。全国各地の田んぼで、「たわわに実った稲の穂」つまり「稲穂」が見られますよね。

実は、この「稲穂」から、みなさんが食べる「ご飯」になるには、次のような過程がありました!

①稲穂
こちらは、田んぼでよく見られるものですね。実がたくさんついて収穫期を迎えます。

②脱穀
収穫した「稲穂」から、粒を外していきます。

③籾(もみ)
粒を外した状態になりますね。この状態では、まだ固〜い殻がついているため、食べることはできません!

④籾すり(もみすり)
籾(もみ)についている固い殻。実は、その硬さは、「遺跡から出土することがあるほど」なんだとか。つまり、この固い殻である籾殻(もみがら)を外す作業が必要なんですね。


就農LOG「籾摺り 籾から玄米へ」より引用

⑤玄米
籾(もみ)から固い殻を外すと、「玄米」が出てきます。こちらは、健康カフェなどで「玄米ご飯」として提供されることも増えてきていますね。

⑥精米
「玄米」がより食べやすくなるように、その一部を削ります。実は、玄米から10%もの部分を削るようなのです。

⑦白米
こちらは、みなさんも見慣れてるのではないでしょうか?スーパーなどで販売されているうちのほとんどが、この白米ですね。

実は、「田んぼ」から、みなさんの食卓に並ぶまでには、こんなにもながい過程があったんですね〜!!

「田んぼ」は見たことがあるけれど、ご飯になるまでにこんなにもの手間がかかっているとは、驚きです(^^)

米ぬかってたまに聞くけど、そもそも何だっけ!?

「米ぬか」という言葉を、たまに耳にすることもあるのではないでしょうか…?

ぬか漬け」といって、日本では昔から漬物としても愛されています。「ぬか漬け」では、「米ぬか」を使って、ナスやきゅうりなどの野菜を発酵させていきますね。

この「ぬか漬け」に使われる米ぬか、そもそもどこの部分かご存知でしょうか?

実は、「米ぬか」って、玄米から白米へと精米した時に出る、通常捨てられてしまいがちな部分なのですね。

しかし、本当は、この部分にたくさんの栄養素が豊富に含まれているわけなんです。


お米マイスター全国ネットワークより引用

ちょっと余談ですが、米ぬかの「ぬか」は、漢字で「糠」と書きます。つまり、「こめへん(米)+康(健康の「康」)=糠(糠)」。

漢字からもわかるように、「米糠(ぬか)」には本当にいろいろな栄養素がふんだんに含まれているんですね!

一般的に米ぬかは、整腸作用のある食物繊維、エネルギーにかえやすくしてくれるビタミンB群、血液サラサラ成分ビタミンE、シミやそばかすを抑える抗酸化物質などがあると言われています。

また、米ぬかの油分は、肌に優しく、触ると肌がすべすべになることでも注目されているようです。

ちなみに、「ぬか漬け」は、米ぬかに「塩」と「水」を加え、その中に野菜を入れます。そうすることで、米ぬかの乳酸菌がが動きだして、野菜を発酵させてくれるんだとか。

その際、糠の栄養素が野菜に溶け込むため、栄養的にも高いと言われていますね。

玄米と白米の違いは、「栄養価」以外にもある!?

「玄米」と「白米」は、栄養価が違うということはおわかりいただけたと思うのですが、実はそれ以外にも違いがありました!

それは、「日持ちのしやすさ」です。実は、玄米の方が、白米よりも日持ちがしやすくなっています。

保存状態によるため具体的な日持ち日数は言い切れませんが、白米は、精米した直後から味が落ちていきます。だいたい冬場でも数ヶ月、夏場では1ヶ月ぐらいが目安といったところでしょうか….。

白米は、玄米に比べて、香りが失われたり、白っぽくなったり、油分が酸化したり、水分が失われて割れたりするのが、圧倒的に早いです。

人間でいえば、白米は丸裸の状態(笑) 一方、玄米は洋服をきている状態であるといえますね。

人間でも、丸裸で外を歩いていたら、寒くて風邪を引いてしまったり、石ころやガラスの破片などを踏んでしまい怪我をしてしまったりします。

白米もこれと同じというわけですね。

お米にこだわりのある方は、「なるべく精米したてのご飯を食べたい!」と、玄米の状態で多めに仕入れることもあるようです。
そして、食べたい数週間だけをこまめに精米していくことで、鮮度と日持ちを考慮しているわけですね!

玄米粉誕生

玄米の方が栄養的には優れている!とはわかっているけれど、やっぱり食べやすさなどから白米を食べてしまいがち。

でも、「食べやすい方法があるならば、玄米を食べてみたい!」そんな考えもあるのではないでしょうか?

そこで、玄米を粉にしてしまおう!と生み出されたのが「玄米粉」なんです。

最近、よく「米粉パン」とかって聞きますよね。あれは、白米を粉にしてパンに入れてあります。


Cookpad100%米粉の豆乳醤油チーズパン改良版より引用

一方、「玄米粉」というのは、白米ならぬ「玄米」をすりつぶしたものなんですね!

玄米粉の種類と使い方

① 生玄米粉

「生玄米粉」は、玄米そのままを粉砕したものです。玄米に含まれている、たくさんの栄養分(ビタミンやミネラル、食物繊維など)がほとん失われることなく含んでいます。

使い方としては、お菓子などに使うのが◎!!小麦粉の代わりに手軽に混ぜて使えます(^^)


Cookpad玄米粉の簡単♡パンケーキより引用

② 焙煎玄米粉

文字どおり、玄米を焙煎して粉砕したものです。焙煎することで「米ぬかの酸化」を防ぐため、生玄米粉より長く保存することができます。また、焙煎を行うことにより、消化吸収が良くなくなるため、体に取り入れやすいとも言われていますね!

こちらは、生玄米粉と同じように、お菓子の一部として使っていただくこともできますし、パンなどに一部入れても香ばしくなって美味しいです(^^)白米粉と混ぜた方が食べやすさはアップするかもしれません。


CookpadHBで玄米粉とアーモンドミルクのパンより引用

まとめとこだわりの玄米粉

さて、「田んぼの稲穂がご飯になるまでの過程」を追いながら、「米ぬか」「玄米と白米の違い」、そして「玄米粉について」をご説明させていただきました。

ここで1つだけ紹介があります。こだわりの焙煎玄米粉を作っている岐阜県岐阜市の「レンゲの里岐阜」です。

ここでは、60過ぎのおじいちゃん団体が、農薬や化学肥料に気を使って丹精込めて玄米を育てているようです。
気になった方は、ぜひHPをチェックしてみてくださいね♫
(ちょっとマニアックですが、かなりのこだわりが伝わってきます!笑)

>レンゲの里岐阜のネット販売ページ
>レンゲの里のHPを見る